

油の正しい捨て方、油は何回まで使える?上手な使い方も伝授!
2024.07.09
【管理栄養士が教える】「油の正しい捨て方は?」「自然発火が心配」「凝固剤はすぐ手に入らない・・・」そんな悩みも解決!家にあるもので簡単にできる正しい油の捨て方をレクチャーします。油を再利用できる回数や捨てる目安についても解説するので必見です!
使用済み油を正しく捨てていますか?「正しく捨てることができている!」と自信がある人は意外と少ないのでは?そんなモヤモヤを解決!使用済み油を正しく捨てる方法をご紹介します。
油は液体ですが、燃えるゴミで出すことができます。ただし、液体のまま捨ててしまうのはNG。油を捨てる前には一旦ご家庭での処理が必要になります。また、自治体によっては使用済み油を回収し、バイオディーゼル燃料等に再資源化をする取り組みを行っているところもあります。使用済み油を捨てる場合は、お住まいの自治体のゴミの捨て方について必ず確認するようにしましょう。なお、液体だからといって直接流しに捨てるのは絶対に禁物です。排水管を詰まらせる原因になるだけでなく、水質を悪化させ、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
油吸着エコキャッチフィルターは、台所からも環境への配慮に役立つ高機能油吸着フィルターです。1枚で大さじ約3杯分の油を吸着し、排水口に流れる残り油もキャッチします。ニオイや詰まり対策にもなり、使用後は燃えるゴミとして捨てられます。
食用油の容器にはプラスチック容器やガラス容器が使われています。また、キャップやラベルは容器とは種類の違う素材になっていることが多いです。それぞれ捨て方が異なりますのでお住まいの自治体のゴミの捨て方に従って捨てましょう。
牛乳等の紙パックの口を全開にし、きれいに洗って乾かします。その後、紙パックの中に新聞紙や使い終わったキッチンペーパー、トイレットペーパー、古タオル等を詰めます。
完全に冷ました状態の使用済み油を流し込みます。自然発火を避けるため、油を入れた後には水も入れましょう。
その後、紙パックの口を粘着テープでしっかりとめて燃えるゴミとして捨てます。
ビニール袋に穴が開いていないかチェックします。その後、新聞紙や使い終わったキッチンペーパー、トイレットペーパー、古タオル等を詰めます。
完全に冷ました状態の使用済み油を流し込みます。自然発火を避けるため、油を入れた後には水も入れましょう。
輪ゴムや粘着テープで口をしっかり塞いで燃えるゴミとして捨てます。なお、ビニール袋を二重にすると漏れを防ぐことができます。
賞味期限が切れてしまった未開封の油や開封したものの、未使用状態で賞味期限が切れてしまった油は、先ほど紹介した方法で燃えるゴミとして捨てるか自治体で再資源化を行っている場合は回収を利用しましょう。また、未開封の油は容器に入ったままの状態で燃えるゴミに捨てることができるのではと思ってしまう方もいるかもしれません。そのまま捨てることができるかについては自治体のゴミ回収ルールによって異なってきます。自分で判断するのではなく、必ずお住まいの自治体に確認するようにしましょう。
油についての素朴な疑問を管理栄養士がお答えします!これを読めば正しく油を使うことができますよ。
どんな料理をしたかによっても異なるのですが、再利用できる目安は2~4回と言われています。魚や肉を使ったフライやカツ、から揚げ等は素材から出てくる成分によって油が汚れやすくなります。逆に野菜の素揚げや野菜の天ぷらは比較的油をきれいな状態で使えますので、料理をする順番を工夫すると無駄なく油を使うことができます。なお、1回だけしか野菜を揚げていない油だからと言っても、時間が経つと酸化している可能性がありますので、なるべく早く使いきるようにしましょう。
油が劣化する原因は、光や空気、水分、加熱によって油が酸化してしまうことにあります。状態が良くない油を使用すると胸焼けや吐き気がしてしまう場合もあります。おいしく揚げ物をいただくためにも下記のような状態になったら油は捨てるようにしましょう。
①使用前よりも色が濃い
繰り返し使った油は茶色っぽく色が濃くなります。特に魚や肉の揚げ物をすると色が濃くなりやすくなります。
②粘りがある
油の温度が下がった時に粘りが出るようになったら使うのをやめましょう。
③イヤなニオイがする
加熱した時に生臭いようなニオイ、不快なニオイがしたら料理の風味も損なわれてしまうので使用しないようにしましょう。
④加熱すると泡が消えにくくなる
材料を入れ、加熱した時に小さな泡が全面に広がり、食材が見えないくらいになってしまったら油が劣化している証拠です。
⑤180℃前後になると煙が出る
通常油は230℃~240℃くらいまで加熱しても煙は出ません。劣化した油の場合、180℃くらいで白い煙が出始めます。
油をきれいな状態で保存することができれば繰り返して料理に使うことができます。繰り返し長く使うことができれば捨てる回数自体も減ってくるので、油を捨てる前の面倒なひと手間も減らすことができます。さらに捨てる回数が減れば、油を購入する回数も減るので節約にもつながります。
油のニオイや汚れを吸着してくれる活性炭にFA剤をプラスしたこの活性炭カートリッジを使えば、油を清潔に保つことができるので繰り返し長く使うことができます。白い粉のようなFA剤は油の酸化を抑制してくれる優れもの。この活性炭×FA剤のカートリッジでろ過するだけで油を劣化から防ぐことができます。さらにこのカートリッジは直径が11cmと大きめなので1度にたくさんの油を濾すことができます。使い終わったら捨て方もとっても簡単。十分冷ましたらそのまま燃えるゴミとして捨てることが可能です。
アンケートによる活性炭カートリッジの実験結果でも結果に表れました。
3つの方法で保存した油で比較実験を行い、検証した結果です。
5回、同じ条件で使用(保存)した揚げ油を3種類用意。
どれも美味しそうに揚がっている『から揚げ』ですが、におい、味ともに差がハッキリとでました。
活性炭カートリッジ+キッチンペーパー(A)で揚げたから揚げは『におい』『味』ともに高評価なのに対して、こし網+キッチンペーパー(B)、こし網のみ(C)で5回使用(保存)した油で揚げたから揚げだと、『におい』『味』ともに低評価がつきました。
いかがでしたか?油は調理の順番や保存方法を工夫しながら賢く使って、捨てる時はルールを守って正しく捨てるようにしましょう。
ベルメゾンスタッフが語るオイルポット&揚げ物鍋のハナシはこちらから→