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ママフル365コラム 【保育園長のナルホド育児】 子どもの排泄について

【保育園長のナルホド育児】 子どもと食事

排泄は健康のバロメーターです。気になるオムツ外しについてもお話しします。
教えてくれた人:えがおの森保育園・いの 松澤園長先生

オムツ替えの時も話しかけて

園でオムツを替えるときは、子どもにオムツを替える場所を指し示しながら「オムツ替えるよ」「すっきりしようね」などの声かけをして、子どもを誘導します。これは0歳児で寝たままオムツを替える赤ちゃんに対しても同じ。オムツ替えの前に声をかけながら大人が腰をポンポン叩くルーティーンを決め、毎回実行すると「これからオムツ替えなんだ」と赤ちゃんもわかるようです。ミルクの前にはオムツを替えるようにすると、この後はミルクがもらえる、と思うのか嫌がることなくオムツを替えさせてくれることもあるのです。それから、パンツ型オムツの場合は、汚れたオムツを外すときでも破かずに脱がすようにします。(下痢の時はこの限りではありません)そのあとの布パンツの着脱につなげていくためです。

オムツ外しのタイミングは人それぞれ

オムツ替えは散歩の前や昼寝の後など、ある程度時間を決めて行っています。これにより、その子がどれくらいおしっこをためていられるのか把握することができます。2歳児になり、1時間以上オムツが濡れていなければ「トイレ行こうか」と声をかけてみます。子どもが納得しなければ無理強いはしません。また、オムツが頻繁に濡れているようなら、まだおむつを外す時期ではありません。オムツ外しのタイミングはそれぞれ違います。園では子ども一人ひとりの様子を見て、保護者の考えも聞きながら無理なく進めていきます。

トイレトレーニングを始めたら

トイレは楽しいところ、すっきりするところ、気持ちいいところと思えるように普段から声をかけるようにします。また、足が床につかずにブラブラしていると落ち着かないので、足がつくように小さい便器を使います。最初は便器に座っても出ないもの。それでも「座ってえらかったね」と褒めてあげます。おしっこを我慢する、そして便器に座って出す、という感覚を子どもがわかるようになるとオムツは外れます。と言っても見極めは難しいですね。便器に座っても出ないのに、便器から離れた途端おしっこしてしまうのはよくあることです。そんなとは「おしっこ出たんだね。この次は便器でできるといいね」と声をかけてあげてください。

布パンツへ

子どもがおしっこしたいと申告したり、オムツを濡らさずトイレで用を足せるようになれば、布パンツの出番です。園ではキャラクターの描かれた洋服は禁止していますが、「布パンツ履きたい」という気持ちを培うためにキャラクター付きのパンツは許可しています。初めて布パンツを履いた日、「先生、見て見て!」と嬉しそうに見せに来る子もいます。それでも最初は失敗することも当たり前。そんなときは「出ちゃったね」と声かけします。そして、トイレでできた場合は褒めてあげます。失敗が多いときは、本人の負担になることもあるので、オムツに戻して様子を見ることもありますが、心配しなくても大丈夫です。また、年齢が上がってもおねしょが心配で、午睡の時だけはオムツをする子も。その場合は、みんなからは離れた場所でこっそりはき替えるようにして、子どもの自尊心も大切にしています。

排泄は健康のバロメーター

3歳児くらいまでは「ウンチ出た!拭いて」と言ってくるので、先生が拭きます。だんだんとそれも自分でできるようになっていき、何も言わなくなります。しかし、園では下痢をした時だけは、必ず先生に報告するように指導しています。それは子どもの体調に深く関わるからです。また胃腸炎などの感染症が疑われる場合は、便の適切な処理も必要。オムツのときも、子どもが下痢をした時は必ず保護者に便の様子を伝えます。一方で便秘をしているときは、園でも水を多く飲むように声をかけたりします。そして、下痢やおねしょは子どものメンタルに関わっていることも。入園したばかりのときや、小学校就学を目前にしたときなど、子どもたちの心にも葛藤があり、神経質になっているとそれがおねしょや下痢として現れることもあるのです。子どもの排泄は心身の健康状態と密接につながっているので、家庭でも園でも周囲の大人が気をつけてあげる必要があります。

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