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ママフル365コラム 【保育園園長のナルホド育児】イヤイヤ期

【保育園園長のナルホド育児】イヤイヤ期

教えてくれた人:千趣会チャイルドケア スーパーバイザー 松澤先生(えがおの森保育園・いの 元園長)

可愛いお子様の成長に日々“幸せ”を感じてお過ごしのことと思います。そんな日々からふと気づくと「イヤ」「自分で」など反抗する姿が・・。
何でもママ・パパにやってもらっていた0歳~1歳とは異なり、2歳になると歩く、走るが活発になり、簡単な片づけや着替え、食事など、様々なことを自分で行えるようになってきます。
自分でやりたいことが増える一方、なかなか上手くできないこともあり、欲求や感情のコントロールが未熟で自分の気持ちを言葉で表現することがまだ難しい時期でもあります。
そこで「イヤイヤ」の原因と、対策をお伝えします。

《イヤイヤ期はどうして起こるの?》

◆主な理由として

やりたい事がたくさんあるのにうまく出来ないもどかしさ
「ジブンデ」と「やって欲しい」の気持ちが行ったり来たりしている

《イヤイヤ期と上手に付き合うためには?》

理由は分かっていても、「イヤイヤ」ばかりでは、辛いこともありますよね。下記内容を参考にしてご家庭でも対応をしてみてください。

◆時間に余裕を持ちましょう!

・この時期はいつもより時間に余裕を持ち、「自分でやりたい」という気持ちを大切にしてあげてください。
どうしてもできない場合は頃合いをみて「ママがお手伝いをしてもいい?」と一声かけてみてはどうでしょうか?

※ポイント

時間に余裕を持つことで心にも余裕ができます。お子様の頑張っている気持ちを尊重して関わっていく事で自己肯定感が育まれます。
✖無理やり保護者がやってしまうことや「早くしなさい」などの声掛けはやめましょう!

◆選択肢を与える

・着替えを嫌がる時などは、洋服を2種類用意して「Aの服とBの服どっちが着たい?」など、自分で選べるような声掛けをする事で気持ちが切り替わる場合があります。
✖時間がない時は、保護者もついつい無理やり着替えさせたり、大きな声を出したくなったりしてしまいますが、そこは、ぐっとこらえて対応してみてください。

◆他のことに注意をそらす

・イヤイヤが続き、なかなか気持ちの切り替えができないという時は、お気に入りの人形などを使って「一緒に○○しようと言っているよ」と誘ったり、「トラックが通っているよ」「犬がいるよ」などと伝えてみるとそちらに興味が出て落ち着くことがあります。

◆気持ちを受け止めて見守る

・自分でやりたい気持ちが芽生えてきますが、まだまだ保護者に甘えたい時期でもあります。お子さんが「やってほしい」と言ってきた時は、気持ちを受け止めて優しくお手伝いをしてあげてください。
✖「自分でできるのだから、自分でやりなさい」と突き放すことのないようにお願いします。
何をしても気に入らない時は、都度気持ちを代弁してあげましょう!「もっと遊びたかったのね」「○○したいのね」などと声掛をかけ、そのあとにして欲しかったことを説明すると安心し落ち着くでしょう。

【イライラ対策としてのワンポイントアドバイス】

① 着脱しにくい衣服は、やる気がそがれるばかりでなく、イライラのもと!衣服は着脱しやすいものを用意しましょう!靴も履き口が広くて履きやすいものを選びましょう!

② 日々のルーティーンを同じにする(例:朝起きたらトイレ⇒顔をあらう⇒ご飯を食べるなど)次に何をするのかが分かり、見通しが立ち安心します。
・いつもとルーティーンが違ったりする場合は、事前に予定を伝えておくと戸惑うことがありません。
・時間の区切りをつける場合は、「○○が終わったら○○するよ」と見通しを立てた声掛けをすると良いでしょう。

③ おやつなど量の制限を設けたい時は、予めお皿に食べる分だけよそっておくと「これでおしまい」が理解しやすくなります。

④ なるべく肯定的な言葉がけをこころがけましょう!「○○しないよ」ではなく「○○しようね」など

⑤ 「イヤ」と言っているお子さんに対して、強引にいう事を聞かせたり、頑張ってやっているのにいちいち口を出し「何で言ったとおりにできないの」などと感情的に叱る事などは、子どものやる気を損ねるだけでなく、非認知能力の発達の妨げにもなりかねません。

⑥ やり方が間違っている時や危険なことをやろうとしている時は、「こうするといいかもね」などとやって見せたり、「○○ちゃんがケガをするとママ悲しいな」と伝えたりしていきましょう!

⑦ 言う事を聞いてくれたらご褒美をあげるということは、ご褒美がないとやらない、といった気持ちの切り替え方を間違えて覚えてしまう可能性があるのでおすすめできません。

【さいごに】

一見、『わがまま』『頑固』などと思ってしまいがちですが、何でも自分でやってみようという自主性の表れなので、そこまで成長したお子さんの気持ちを温かく受け止めてサポートしていきましょう。
困ったときは、地域の子育て支援などに積極的に足を運んでください。みなさん応援してくれますよ。

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