第2回 夏の冷えとりファッション
効率の良い夏の体の温め方も!夏のお出かけ時に使える冷え対策をご紹介。

外はうだるような暑さでも、電車の中やデパート、レストランでは冷房がキンキンで寒い、なんてこと、よくありますよね。今回は、夏のお出かけ時に使える冷え対策をご紹介しましょう。
カーディガンでおしゃれに冷気をガード!
夏のお出かけには、カーディガンの持ち歩きがおすすめです。暑い屋外ではノースリーブに素足が快適でも、無防備な夏服では震え上がるほど冷房が効いていることもしばしば。そんな時、薄手のカーディガンをさっと羽織ることで夏冷えから体を守ることができます。また、シルクやカシミヤなど軽くて薄手のストールも便利。無地からカラフルなものまでさまざまなデザインのものが売られていますから、あなた好みのカーディガンやストールでファッションのアクセントにするものいいですね。

あたためる部位がポイント!
効率のよい夏のあたため術
冷えを感じたときのあたためポイントは「首・肩から二の腕」。首・肩や二の腕は冷えを感じ取るセンサーの役割があって、冷えを感じると手足の血管を縮めて身体の中心部に血液を集め、寒さから身を守ろうとします。そのため、冷えの予防にはセンサー部分から冷気をシャットアウトして、全身の血めぐりをよくすることが大切です。
カーディガンを着たり、ストールを羽織ったりする際、これらの点を意識するようにしましょう。また、腰回りは女性が冷えやすいポイント。特に冷やさないように気をつけたいですね。


渡邉 賀子(わたなべ かこ)先生
1987年久留米大学医学部卒業。1997年北里研究所にて日本初の「冷え症外来」を開設し、多くの女性が抱える悩みである冷え症の診断と治療にあたってきた。より健康で美しい女性の一生をサポートするために、2003年より慶應大学病院にて診療・研究活動を続けながら、2004年に麻布ミューズクリニックを開院。現在は実家の帯山中央病院院長として熊本に在住し、麻布ミューズクリニックでも診療を行っている。『冷え症で悩む人に』(NHK出版)、『きれい&元気になる冷え症解消法』(池田書店)など著書多数。