第12回 指先ほぐしで、末端冷えにさようなら!
手足の末端をあたためるには?簡単にできる指先ほぐしについてご紹介します。

寒い時期には手足の指先がキンキンになりがち。今回は、簡単にできる指先ほぐしについてお話します。
毎日の習慣にして血めぐりUP!
手足の末端をあたためるには
手足の冷えは、末梢の血管が収縮してしまって、血行不良に陥っているために起こります。これを解消するのが指先ほぐしです。ここでは足の指先ほぐしをご紹介します。
基本的にもみほぐすのは足の爪の両サイドです。足指の第一関節よりも指先に近い部分で、さわるとへこみがあります。ここに重要なツボが集まっており、もみほぐすと末梢の血管が刺激され、血めぐりがよくなって、足先までぽかぽかになります。
もみほぐすときは手の親指と人差し指で、足の爪の左右をはさむように、ギューっと圧をかけて、痛いけど気持ちいいというところではなす。これを繰り返してみてください。

足の裏や足首も刺激してみよう
指先だけでなく、足の裏や足首を刺激するのもおすすめです。
靴を脱いで、足の裏にゴルフボールを置いてコロコロ転がしたり、足の指をぎゅっと閉じてグー、思い切り開いてパー、とストレッチをしたり、つま先を床につけ足首をくるくると回してほぐす、といった簡単なストレッチをとりいれてみてください。
オフィスでずっとイスに座りっぱなしになる人は、机の下でこっそり試してみてもいいかもしれません。動かすことでむくみも予防でき、血めぐりがアップします。

渡邉 賀子(わたなべ かこ)先生
1987年久留米大学医学部卒業。1997年北里研究所にて日本初の「冷え症外来」を開設し、多くの女性が抱える悩みである冷え症の診断と治療にあたってきた。より健康で美しい女性の一生をサポートするために、2003年より慶應大学病院にて診療・研究活動を続けながら、2004年に麻布ミューズクリニックを開院。現在は実家の帯山中央病院院長として熊本に在住し、麻布ミューズクリニックでも診療を行っている。『冷え症で悩む人に』(NHK出版)、『きれい&元気になる冷え症解消法』(池田書店)など著書多数。