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イヤイヤ期はいつからいつまで?保育士が教える上手な対応策4選

イヤイヤ期は、一般的に子どもの自我が芽生え始めると始まるとされています。
イヤイヤ期はいつ始まり、いつまで続くのか、イヤイヤ期の上手な対応策など、大変なこの時期を乗り越えるためのお役立ち情報をご紹介します。

イヤイヤ期はいつからいつまで?

2歳ごろから始まる「イヤイヤ期」について、保育士の松澤和子先生監修のもと、
「イヤイヤ期」とは?基本の解説や「イヤイヤ期」の対応方法など、
大変な時期を乗り越えるための方法をご紹介します。

松澤和子 先生((千趣会チャイルドケア スーパーバイザー/えがおの森保育園・いの 元園長)

この記事を監修いただいたのは・・・

松澤和子 先生(千趣会チャイルドケア スーパーバイザー
/えがおの森保育園・いの 元園長)

幼稚園教諭・保育士・主任保育士を経て、2014年からえがおの森保育園で保育士・園長先生として勤務した後に、2020年より、スーパーバイザーとして、各園の視察をしながら園長先生の悩みやクラス運営のアドバイスをしている。
また、保育の質向上を目的とした、社内研修の講習講師として活躍。

イヤイヤ期はいつからいつまで?

子どもの自我が芽生え始めると、次第に始まる「イヤイヤ期」。 一般的には、2歳ごろから始まるといわれており、おおよそ3歳で落ち着きはじめて、4歳ごろには終わると言われています。
朝の忙しい時間やお出かけ先など、ところかまわず「イヤ!」と言ってかんしゃくを起こされるなど、親としては大変な時期ですよね。
もちろん、個人差があり、中には「イヤイヤ期はなかった」と感じるママ・パパもいますが、ほとんどのママ・パパが通る道。
「イヤイヤ期」は成長の過程で必要な期間でもあるといわれています。本ページでは、「イヤイヤ期」と上手く付き合う方法を保育士の松澤先生と一緒にご紹介します。

そもそもイヤイヤ期とは?なぜ始まる?

子どもたちが成長し「自我や自立心」が芽生えることで始まります。
何でも「自分でやりたい」と思うようになり、手伝おうとすると「イヤ!」といって拒否したり、逃げ回ったり、自分のしたいことを突き通そうとします。そして、親の手伝いを嫌がるようになっていきます。
また、この時期の子どもはさまざまな感情が芽生えます。
「やりたい」と思っても、なかなかうまく出来なかったり、自立心と甘えたいという気持ちが入り混じったりしますが、そういった気持ちを周りにうまく伝えることができず、まだ感情のコントロールも難しいため、子どもたちは「イヤ!」という言葉で気持ちを表現しているようです。

そのため、親としては、どんな時も「イヤ!」と返されてしまい、戸惑ったり、どうやって接していいのか分からなくなったり してしまいますが、これは成長の証として認識して、上手な対応方法や接し方を学んでおくと良いでしょう。 親にとっては大変ですが、子どもにたちにとってこれから成長していく上で必要な期間であるとされています。

イヤイヤ期の上手な対応策4選

イヤイヤ期の子どもがよくする行動について、松澤先生に対応方法を教えていただきました。
お子さんが同じような行動をすることがあったら、ぜひ試してみてください。

ご飯で遊ぶ

松澤和子 先生

保護者はお子さんの成長のために、「何とか食べさせたい」「楽しい食事にしたい」と毎日のメニューを考えてご飯を作っているのに、遊んで食べてくれないと、悲しくなりますよね。
保育園では落ち着いて食事をする環境を整えることを大切にしています。ご家庭でも下記の点に配慮してみてはいかがでしょうか?

・食事の際に足がぶらぶらしていませんか?

足をしっかりと固定させて、姿勢を整えて食事をすることで、心も体も安定して落ち着いて食べることができます。

・テレビは付いていませんか?

食事をする上で気が散らないようにすると良いです。

・お腹は空いていますか?ご飯の前にお菓子やジュースは飲んでいませんか?

・その他

スプーンを投げたり、コップの水をわざとこぼしたりすることは「試し行動」です。大人が拾ってくれるという一連の行動を楽しんでいる場合があります。
そのような場合は声を荒げるのではなく、淡々と対応し困ることを平常心で伝えましょう。過剰に反応するとさらにエスカレートする場合があります。

楽しい雰囲気で食事ができるように「にんじんはどんな味かな?」「にんじんを食べると元気になるんだよ」「とっても大きなお口が開いたね」「ママ(パパ)嬉しいな」などと語りかけて、楽しんで食べられるようにしてみましょう。
いくら声をかけても遊び食べをやめない場合は、ある程度お腹が満たされていれば食事を終了しても良いと思います。
まだ食べたいと言った場合は「遊ばないでね」と約束をしてから食べるようにしていきましょう。毎回同じことをする場合は、事前にお約束をしてみてください。
遊ばずに食べる事ができたら、「ご飯をたくさん食べてくれて嬉しいな」などと伝えていきましょう。

食事に関してお願いしたいことは、無理強いは決してしないでください。また「一口だけ」と約束をして、苦手な食材をお子さんが食べた場合に、「もう一口」とついつい言いたくなりがちですが、そこはグッとこらえてください。苦手な食材を一口頑張って食べたのですから、約束が違うとがっかりしてしまいます。頑張って食べたことを誉めた方が自信になり、次も食べてみようかなとチャレンジに繋がります。
また、本人が食べてみておいしいと思ったら、言われなくても食べる事ができます。

「ご飯いらない」といって食事の場につかない

松澤和子 先生

食事中に席を立って、遊ぶことがよくあります。そのような場合は、「食べないの?」と声かけして、それでも食べないようであれば食事を切り上げます。
その後、もう一度食べたいと子どもが言った場合、「さっきお話したよね?」と伝えて、食事は決められた時間で食べることを伝えましょう。

また、毎日のスケジュールを可能な限り同じにし、食事も決まった時間に食べるようにしましょう。例えばお風呂に入ったらご飯など、見通しをつけておくとよいでしょう。
この時期は擬人化する時期ですので、「ご飯さんが待ってるよ」などと話しかけしたり、お気に入りのぬいぐるみなどで、「見てるからご飯食べよう」などと誘ってみてはいかがでしょうか。

少し大変ですが、お子さんの好きなキャラクターや星、ハートなどを盛りつけたりすると興味を持ち自然に席に座るかもしれません。
またお子さんにスプーンや、おかずなどを運んでもらったり、一緒に盛り付けたりして料理や食卓の準備に参加してもらうと、お子さんは楽しい気持ちになり、食事そのものに関心が出るかもしれません。

「寝たくない」といって遊びたがる

松澤和子 先生

「まだ寝たくない!」と言って、寝室から逃げてしまったりすることもあります。その場合、無理やり寝かしつけるのはNG。
無理やり寝かしつけることで、寝ることが嫌いになったり、かんしゃくを起こしてしまったりして、逆効果です。
その際に「明日起きたら、○○しようね」と子どもがやりたいことを約束して、起きたらその希望を叶えてあげると、自分の気持ちを聞いてくれていると理解するようです。
他には、昼寝を短くしたり、日中たくさん動いたりすると、夜は自然と眠くなるので、そのような対応方法も良いでしょう。  

お子さんが寝ないことは、子育て中の保護者にとって大きな悩みのひとつですね。お子さんの生活習慣は親の行動に影響を受けますので親がいつまでもテレビを見たり、ゲームなどをして夜型の生活を送っていると子どもの生活も夜型になってしまい、睡眠の妨げになりますのでやめましょう。
寝かしつけについても1日のルーティーンを決めることが大切です。そして前の日の夜に遅い時間に就寝したとしても、毎日同じ時間に起こすことが大切です。
朝の光をあびると体がりセットするそうです。保育園の先生には遅く寝たことなどを伝えて様子を見ていただくとよいでしょう。
お外で体をたくさん動かして遊ぶと、寝つきが良くなりやすく、質のいい睡眠がとれるようです。
雨の日など外に出かけられない日は、室内でお子さんの好きな曲などをかけて、体操やダンスなど、体を動かす遊びをすることをおすすめします。
しかし、寝る前に運動をすると、アドレナリンが出てしまい、眠れなくなる場合もありますので、お子さんの様子を見て行ってください。
絵本などを読んだら寝るというルーティーンを習慣付けたり、お気に入りのぬいぐるみや人形を、寝室に連れて「お人形さんも眠そうだから一緒に寝ようね」と誘ってみたり、家族で協力して一緒に寝る体制を作ったり、優しい音のするオルゴールの曲を流してみるのもおすすめです。

自分でできるのに「やって」といって甘える

松澤和子 先生

子どもが、もう自分一人でできることを「やって」と甘えてくることがあります。
その場合、「自分でやりなさい」といって突き放すのではなく、受け止めてあげましょう。
この時期は自分でやりたかったり、甘えたかったりする時期です。

できるからやらせたい気持ちはとってもよく分かるのですが、一人でやりたい時もあれば甘えたい日もあるのが、イヤイヤ期の特徴です。
「ダメ」「自分でできるでしょ」など拒否するとお子さんは不安になります。「今日は甘えたい日なんだ」と気持ちを受け止めてお手伝いをしてあげるとお子さんも安心します。また、お子さんが一人で頑張っている時に「上手にできたね」「ママ(パパ)も嬉しい」などと伝えていくことで、 大好きなママ(パパ)に喜んでもらえたと自信がつき、自分で頑張ろうとすることも多くなります。
ただし、受けるとめるだけだと、子どもはいつもママやパパがやってくれると思ってしまうこともありますので、時には、きちんと説明したうえで 自分でやってみるように促して、それが出来たら褒めてあげることで、成長をサポートしてあげましょう。
この時期のお子さんは行きつ戻りつするものですので、焦らずに関わっていきましょう。

イヤイヤ期がつらい…
そんなときはどうしたらいい?

松澤和子 先生

子どものイヤイヤ期に悩んでいるママ・パパはたくさんいます。お出かけ前の時間が無いときや登園前などに、「イヤイヤ!」とされるとイライラしてしまったり、何に対してかんしゃくを起こしているのか分からず困ってしまったり、我が子であってもどう対応していいか悩み、ママもパパも辛くなってしまうことが多々あると思います。
そんな時こそ、あえて子どもの話をしっかり聞いてあげたり、その時の様子を動画や写真に収めてみたり、大人も一呼吸おけるような工夫をすると良いでしょう。
それでも悩んで乗り越えられそうにないときは、周りの人や園の先生などに相談して、一人で抱え込まないようにしてくださいね。
ママもパパも一人の人間です。子どもに向き合うことも大切ですが、まずは自分の心や体も労うことも忘れないでください。

家の中でも外に出てもイヤイヤ期の子どもと一緒に過ごす時間は、体力的にも精神的にも負担に感じることが増えてきます。
ついつい怒ってしまった後で寝顔をみて「ごめんね」と思うこともありますね。
イヤイヤ期の子どもは「イヤ」という言葉は、「自分でやりたい」という気持ちの裏返しで、自己主張の第一歩です。
自分の主張が受け入れらたり、上手くいかなかった経験を通して、自分の気持ちを伝えようとする力や感情をコントロールする力など、さまざまな能力を身に付けていきます。
「わがまま」「頑固」なんて思ってしまいがちですが、自主性の表れです。

疲れる前に保育園の一時保育や祖父母に預けるなど、少しお子さんと離れる時間を作ったり、地域子育て支援センターに参加することもおすすめします。
イヤイヤ期の特徴なども教えてくれるので一人で悩まずどんどん積極的に外へ出ていくとよいでしょう。
また、保護者のネットワークを使って情報収集したりなど、一人で抱え込み、全てを完璧にこなそうとするのではなく「まっいいか」と思ってお子さんと関わっていくと良いと思います。

まとめ

いかがでしたか?
2歳ごろから始まる「イヤイヤ期」。親としては大変な時期で辛くなる時もありますが、そんなときは抱え込まずに周りの人を頼りましょう。
いつかは必ず終わる「イヤイヤ期」は、子どもたちの成長している証です。
いろいろなことを試して、子どもたちをサポートしてあげられるようにしたいですね。

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