- 2022.06.20
- ベビーファッション
ロンパースはいつまで着るもの?
種類や選び方、着せ方まで解説
はじめての赤ちゃんを迎えるママパパにとって、ロンパースはなじみのないものかもしれません。この記事では、ベビー服の開発を行うベルメゾンのバイヤーに、ロンパースの種類や選び方、着せ方などを取材しました。先輩ママパパのコメントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
多田 典代ただ みちよ(ベルメゾン ベビー服開発バイヤー)
2017年に入社し、2018年からベビー服開発業務に携わる。オリジナル商品の開発をメインに、一部ライセンス商品の開発も。デザインだけでなく服としての使い勝手の良さを追求するため、ママパパ社員からの取材を元に開発を行うことも多い。
ロンパースってどんな服?
いつからいつまで着せる?
ロンパースってこんな服
全身をすっぽり包む、つなぎの形をした機能的なベビー服のことです。
ねんねした状態で着せる「前開きタイプ」「横開きタイプ」と、頭からかぶせて着せる「かぶりタイプ」があります。上下が一体になっていて、ハイハイやずりばいが始まる時期にも服がまくれ上がってお腹が出てしまうことがなく安心。股ぐりが立体的な構造なので、バタバタと動く赤ちゃんの脚の動きを妨げることもありません。
また、股下がスナップボタン開きになっているものが多く、ママパパにとってはおむつ替えしやすい点でもメリットがあります。
ロンパースを着せるのは、いつからいつまで?
ベルメゾンでは「乳児期から、つかまり立ちやよちよち歩きをはじめる1歳ごろまで」を目安にロンパース商品をご紹介しています。 ただし赤ちゃんの成長には個人差があるので、実際にはもっと長く着せているご家庭も。冷え対策に肌着やパジャマとして長く活用する方もいれば、保育園に入ることをきっかけに早くからセパレートウェアに切り替える人もいます。
■アンケート結果では、半数以上が「新生児期から1歳ごろまで」
ベルメゾンで働くママパパ達に「ロンパースを着せ始めた時期」「ロンパースを卒業させた時期」を調査したところ、それぞれ“新生児期から着せた”“1歳ごろまで着せていた”という回答が半数以上でした。
ロンパースを卒業した理由としては、「動きが活発になってボタンを留めるのが大変になった」が一番多く、次いで多かったのが「保育園・幼稚園への入園を機にセパレートに移行した」というもの。中には「可愛いセパレートの服を早く着せたかったから」との声もありました。
ロンパースを着せる時期に決まりはあませんが、必要に迫られてセパレートウェアに切り替える人が多いようです。
いつから赤ちゃんに
ロンパースを着せていましたか?
(ベルメゾンで働く先輩ママ・パパ51人が回答)
いつまで、赤ちゃんに
ロンパースを着せていましたか?
(ベルメゾンで働く先輩ママ・パパ51人が回答)
ロンパースの種類と、着用時期の目安
ひとくちに「ロンパース」といっても、いろんな種類があります。
そこで、各タイプの特徴と着せる時期の目安をご紹介します。
カエルロンパースタイプ【着用時期目安:3ヵ月~1歳】
おしり部分のマチが大きく、ゆるくカーブを描いた脚部分が特徴。ひざが外側に開いた赤ちゃんの脚にフィットするデザインなので、ねんねでもハイハイでも快適に動けます。
スナップボタンで前が全開するタイプが多く、寝かせたままでもお着替えさせやすいですよ。
カバーオールタイプ【着用時期目安:6ヵ月~】
おしりのマチがすっきりしていて、脚部分がまっすぐのデザイン。脚の形がまっすぐになってきたベビーが着るのに適しています。
「かぶりタイプ」も「前開き/横開きタイプ」もあるので、用途やお好みで選べるのがうれしいところ。かぶりタイプは前身頃に凝ったデザインをほどこしたものもあるので、よりお好みのデザインが見つかるかも。
ジャンプスーツ【着用時期目安:6ヵ月~】
厚手の生地や中わた入りなど、防寒ができるつなぎアイテム。主に冬向けのお出かけアウターのことを指します。
上下一体型だから動いてもお腹が出ず、足口や袖口が折り返せるデザインは冷気をシャットアウトしてくれるので安心。さらにファスナー開きタイプなら、着せるのもラクチンでおすすめです。
ボディスーツ【着用時期目安:8か月~】
股下の生地がなく、体へのフィット感が高いデザインのロンパースです。「かぶりタイプ」が多く、一人でお座りができるようになったくらいからの着用がおすすめ。
肌着として着用するインナー向けと、お出かけシーンにも対応するアウター向けがあります。インナー向けのボディスーツはパジャマ代わりに着せてもGOOD。アウター向けはボトム合わせができるので、プレセパレートウェアとしてコーディネートを楽しむことができます。
ロンパースとカバーオールの違いって?
ロンパースもカバーオールも、どちらもつなぎの形で、股下がスナップボタン留めになったベビーウェアです。明確な基準はありませんが、一般的には
- ロンパース
- 肌着としても洋服としても着られるもの
- カバーオール
- 股下まで生地があり、肌着の上に着る、または上着として着るもの
……このように分けて呼ばれています。
なお、ベルメゾンで取り扱う「ロンパース」という名前の商品には、アウターとしてご着用いただけるものが多数あります。
ロンパースの選び方。
ポイント3つ+バイヤーからのアドバイス
Point.01赤ちゃんの身長に合ったサイズを選ぶ
赤ちゃんの成長は早いものですが、大きすぎるサイズを選ぶと手足の動きを妨げてしまいます。身長に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
個人差がありますが、月齢別の目安はおおよそ次のとおりです。
- 0~2ヵ月:50cmサイズ
- 3~5ヵ月:60cmサイズ
- 6~11ヵ月:70cmサイズ
- 12~17ヵ月:80cmサイズ
- 18ヵ月~:90cmサイズ
Point.02肌にやさしい素材を選ぶ
あかちゃんの肌はとってもデリケート。綿素材や、肌に触れてもチクチクしない肌あたりのやさしい素材がおすすめです。ウェアによっては、タグが肌に触れないよう表面に取り付けてあるものもあります。
Point.03季節に合わせて選ぶ
気温が変わりやすい春・秋は、スムースやフライス素材がおすすめです。肌着や上着を重ねて暑さ/寒さ対策をしましょう。
気温が低く肌寒いときのイチオシは、薄い布を貼り合わせた「接結天竺」と呼ばれる生地。空気を含み、程よく暖かいです。
夏は肌着を着せず、ロンパース1枚でも快適に過ごせる季節。ロンパースは通気性・吸湿性の高さを重視して選びましょう。風を通すガーゼやメッシュ素材なら赤ちゃんも快適です。
冬には、中わた入りのキルティング素材のものが大活躍します。
ただしあまりにも分厚いものだと、赤ちゃんの動きの妨げや体温が上がりすぎることになるため、室内の温度や重ね着することを前提に選ぶといいですよ。
バイヤー直伝! ロンパースの選び方ベースになる服があると便利です
赤ちゃんは大人のように体温調節がうまくできず、また平熱も高めなので、大人の感覚に合わせてお洋服着せると暑すぎることがあります。特に室内だと、年間を通して快適な気温であることがほとんどですよね。
そこで、スムースやフライス素材など一年を通して使いやすく、重ね着もしやすい生地のウェアをベース服として準備し、バリエーションとしてキルト素材やボア素材のものを追加で揃えてみるのがおすすめです。
また、おうち着は着心地が快適なフライス生地のロンパース、おそと着はセパレートコーディネート風のデザインロンパースなど、着る場面を想像して選ぶのも楽しいです。特にボア生地はベビーが着るととってもキュート!
ベビーならではの着こなしを、ママパパも一緒に楽しんでくださいね♪
タイプ別に解説! ロンパースの上手な着せ方
ロンパースには「前開き/横開きタイプ」と「かぶりタイプ」があるとご紹介しました。
それぞれの着せ方について解説します。
前開きタイプ/横開きタイプの着せ方
- ①前身頃のすべてのスナップボタン(またはファスナー)を外し、床やベッドに広げます
- ②広げたロンパースの上に赤ちゃんを寝かせます
- ③袖をたぐり寄せて外側からママの手を入れ、赤ちゃんの手をそっと引き出します
- ④スナップボタンを足元まで留めます
かぶりタイプの着せ方
- ①肩と股のスナップをはずし、ウェアの生地全体をたぐり寄せて片手で持ちます
- ②反対の手で赤ちゃんの首の後ろを支えながら、頭をそっと通します
- ③袖をたぐり寄せて外側からママの手を入れ、赤ちゃんの手をそっと引き出します
- ④ウェアをお尻の下までしっかり引き、肩と股下のスナップを留めます
ロンパースの疑問解消! ベビー服Q&A
Q.ロンパース卒業後は何を着せればいい?
つかまり立ちやよちよち歩きが始まるころには、赤ちゃんの動きが活発になりロンパースのスナップボタンを留めることが難しくなってきます。「そろそろ卒業かな?」と思ったら、シャツ+ズボンなど上下に分かれたセパレートタイプのお洋服にシフトするのがおススメです。
ベビーのセパレート服の商品はこちらQ.着せやすいロンパースを選ぶには?
開きの仕様がファスナーのものなら、スナップボタンに比べてサッとお着替えができますよ。ほかに、肌着とロンパースがドッキングした短肌着付きカバーオールも「お着替えが一気に済むからラク」とママたちから好評です。
短肌着付きカバーオールの商品はこちらQ.生地(素材)の厚みの違いは?
ベルメゾンの商品の場合、以下の順番で“左から右にかけて生地が厚く”なります。
メッシュ < フライス ≦ 天竺 ≦ スムース ≦ 接結天竺 <
< ソフトキルト ≦ ミニ裏毛 < ニットキルト ≦ 裏毛 < 中わたキルト < ボア
ソフトキルトとニットキルトの違いは、キルティングの仕方と中わたの分量によるもの。また、生地の厚みが同じでも、接結天竺のように空気を多く含むような素材は暖かさを感じやすいです。
なお、同じ名称の生地でも商品によって厚みが異なる場合がありますのでご了承ください。
まとめ。ママパパのお世話のしやすさも大事です
新生児の時から着せることになるロンパース。ベビーの成長に合わせたサイズ選びはもちろんですが、お世話のしやすさで素材や形を選ぶのも、ストレスフリーな育児のポイントになります。その時々でぴったりなロンパースを選んであげることで、赤ちゃんが毎日を快適に過ごせるといいですね。