- 2022.12.26
- 暮らし
保育士が教える寝かしつけ方5選
お子さんの寝かしつけは、苦戦しているママ・パパも多く、日々の悩みの種となることが多いのではないでしょうか。
今回は、保育士の堤園長先生の監修のもと、おすすめの寝かしつけ方法をご紹介します。
この記事を監修いただいたのは・・・
堤綾子 園長先生(えがおの森保育園・せんごく)
公立保育園職員、小規模保育園の園長を6年経て、2016年4月より現職。
寝かしつけの方法5選!【保育士が選定】
①トントン
一般的にも良く知られた方法でしょう。この方法のポイントは、トントンのリズムです。子どもの好みや個人差もありますが、初めは心音に合わせたり、少し早めのリズムでトントンしていき、子どもがウトウトし始めたら、ゆっくりめのリズムにしていくなど、子どもの様子を見ながら、最適なリズムを探してみましょう。
また、どこをトントンするのが好きかも子どもによって異なりますが、おしりや太ももあたりをトントンしたり、体を横向けにして背中をトントンすると落ち着く子が多いです。
小さいお子さんの場合は、おなかをトントンするよりは、指3本の指先で肩を軽くトントンすると眠ってくれることが多いです。
②なでなで・マッサージなどのスキンシップ
「なでなで」する方法もおすすめです。子どもが落ち着く・心地よい場所をなでなでしてあげましょう。頭や眉間・背中・耳のうしろなどをなでなですると寝る子が多いです。なで方は、ゆっくりなでてあげると良いでしょう。
また、おでこから目にかけて優しく下ろすようになでてあげるのも良いですよ。
次に、マッサージです。マッサージは手や足をにぎにぎしてあげたり、ふくらはぎをマッサージしてあげたり、腕や足のつけねから指先に向けてやさしくなでおろしてあげたりする方法などがあります。子どもがウトウトしはじめたら、力加減をやさしくしてあげたり、なでなでに切り替えると良いようです。
③子守歌
子守歌を優しく口ずさむ方法も効果的でしょう。こちらは即効性が高いわけではないですが、寝るときに、毎日同じ音楽や歌を聞かせることで、「この曲を聞いたらねんねしたくなる」習慣をつけさせることができ、寝かしつけが上手くいかないときなど、試してみると良いでしょう。
また、子守歌と一緒に、トントンしたり、添い寝をしてあげることで、寝つきが良くなるそうです。
④おんぶやだっこして歩きまわる
いろいろな寝かしつけの方法を試しても、子どもが寝てくれないときもあるかと思います。そんなときは、おんぶや抱っこして歩き回って、寝かしつけてあげるとよいでしょう。
歩き回る際には、いろいろな場所を歩くのではなく、歩くコースを決めてゆったりと歩き回ってあげるとスムーズに寝かしつけできるようです。
いろいろな場所を歩いてしまうと、子どもの好奇心を刺激してしまい、逆に寝つかなくなってしまうので注意が必要です。また、抱っこしながら、バランスボールの上に座ってリズムよくゆらしてあげると寝つきがよいようで、試してみると良いかもしれません。
⑤添い寝
子どもの隣に一緒に寝転んで、添い寝するのも効果的な寝かしつけの方法です。添い寝してあげることで、ママやパパの体温をしっかりと伝えてあげることもでき、子どもと呼吸のタイミングを合わせることで、子どもが落ち着きやすいという特徴があります。
添い寝といっしょに、手を握ってあげたり、手足を固定してみたり、子どもが落ち着く形を色々と試してみるといいでしょう。
寝かしつけの疑問を解消!Q&A
Q:寝かしつけは必要ですか?
乳児期は必要だと思います。
自分で勝手に眠ることができるお子さんもいますが、大体の子どもが遊びに夢中になったり、落ち着かなかったりして眠たい時間に眠れず、ぐずることになります。
その子に合った眠くなるリズムが必ずあるので、その時に寝かせてあげるとぐずる時間も短く、スムーズに眠ることができると思います。
そのタイミングを逃すと、「眠いけど眠れない!」と大泣きをしたり、抱っこをしていてもぐずって収まらなくなってしまうため、できるだけ眠たくなったタイミングで寝かすようにしましょう。そのためにも、1日で何時になると眠くなるのかリズムを把握しておきましょう。
Q:寝かしつけはいつまで必要ですか?
個人差はあると思いますが、園の場合は、0.1歳児クラスは入眠できるように関わります。
2歳児クラスでは個人差はもちろんありますが、ほとんどの子がその頃には眠るリズムができていて横になったらすぐに眠るという感じになってきます。
夜に時間を決めて眠る生活リズムができているお子さんは、眠れるようになりますので、寝る時間を決めたり、2歳ごろから入眠前のルーティンを取り入れるといいでしょう。特に、ストーリー性のある絵本を読んであげるのがおすすめです。
Q:抱っこでしか寝てくれません。どうしたらよいでしょうか?
抱っこでないと寝ないというお子さんは多く、園でも新入園児のお子さんの多くは抱っこでないと寝ないこともあります。
最初の一週間くらいは保育士との関係性もできていないので抱っこをして安心感を持ってもらえるようにしていますが、少しずつ、抱っこでウトウトしてきたら、布団やコットに下ろしてトントンをして眠るようにしています。
下ろした時に、大体のお子さんが泣きますが、泣いたから抱っこしたり声をかけたりするのではなく、その子の好きな方法を素早く、優しくすることで眠ります。
例えば、手を優しく握り、静かにしばらく様子を見ると落ち着くことが多いです。
それでも泣く場合は、もう一度抱っこをしてあげるという風にしてあげるといいでしょう。
泣いたからすぐに抱っこではなく、様子を見る事も大切です。
Q:なかなか寝てくれなくてイライラしてしまいます。どうしたらよいでしょうか?
なかなか寝てくれないとイライラしてしまいますよね。
そういう時は、おむつを替えてみたり、お茶を飲ませてみたりして寝かさなきゃという思いから少し離れてみるとイライラが軽減されるかもしれないですよ。
子どもも、寝かされる、寝かされているという事から少し解放される事で、落ち着いてあっさり寝てくれたりします。
何か1つ違うことを挟むことで、切り替えができたりするので、やってみるとよいでしょう。
それでもダメなときは、ちょっと遊んでみたり、絵本を読んだりして様子を見て、うとうとしてきたらもう一度寝かしつけにトライしてみましょう。
Q:寝かしつけに2時間かかってしまいます。どれくらいの時間付き合うべきですか?
2時間をかけてまで寝かさなくても良いと思います。30分~1時間くらい付き合って寝なかったら切り上げても良いと思います。
お昼寝の際に眠るだけ寝かせて置いているという保護者の方もいますが、お昼に長く寝てしまって夜なかなか寝てくれないお子さんもいますので、丁度いい時間に起こすのがよいと思います。
園では自然に起きてくれた時はそのままにし、寝すぎているなと感じた時は15分単位で起こす事によって、気持ちよく起きてくれています。
園の場合は、朝寝は15分~30分。お昼ごはんを食べたら眠る。2時間半くらい寝たら起こし、離乳食を食べてから、夕方眠くなったら15分~30分くらい眠るというリズムを作るようにしています。
家事などもあり難しい場合もあると思いますが、小さい時から寝かしつけのルーティンを決めておくと良いと思います。
寝かしつけにおすすめのアイテム
1.ニュアンスカラーがお洒落な総柄ガーゼパイルおくるみ
表がガーゼ、裏がパイルのおくるみ。肌ざわりも心地よく、お昼寝にもお風呂上がりにも大活躍です。
2.てのひらふとん~ずっと抱っこされているようなクッション布団~
「やっと寝た」と思って寝床におろしたとたんに泣き出す。そんな通称”背中スイッチ”を考慮して開発されたクッション布団。ベビーの体にぴったり沿うキルトパターンで、ママに抱っこされている安定感が持続します。
3.マイブランキー オルゴール
心地よい睡眠空間をつくるやさしいメロディ。愛らしいクマのぬいぐるみとオルゴールがひとつになりました。まるいフォルムで、ふわふわやさしい肌ざわり。輪を引っ張ると、やさしいメロディが流れます。好きな場所に取り付けられる布のループ付き。
まとめ
いかがだったでしょうか。保育園などに通っていて、園生活の中でお昼寝をしている場合は、担任の保育士さんにどうしているか聞いてみるのもおすすめです。
寝かしつけにもいろいろな方法があるので、子どもにあった寝かしつけの方法を探ってみてくださいね。
また、保育園に入る前に、仰向けで寝られるように練習していると園生活が始まっても、スムーズにお昼寝がしやすいようです。
保育園では、仰向けで寝かせることになっているので、お家でも仰向けで寝られるように練習しておきましょう。